旅程管理主任者とは
私は英会話教室を自宅で運営しています。
曜日によっては他に講師を雇っているのですが、もう一人雇用しようとエンゲージで登録していたら、
「ツアーコンダクター」の求人に目が留まりました。
人によっては年に数回のみ添乗しているとのこと。
私のような本業を持ちながらでも出来そう!土日は仕事は休みだし月に1度くらい気分転換に添乗するのも楽しいかも!色々な土地を知れて勉強にもなる!慣れてきたら生徒たちを添乗できるかも!
ちょうどその月は1週間休みもあり心に余裕があったので派遣会社の説明会に参加してきました。
旅程管理主任者は国家資格ではなく認定資格である
いわゆる添乗員(ツアーコンダクター)のことを「旅程管理主任者」といいます。
資格は2種類あり国内旅程管理主任者と総合旅程管理主任者があります。
国内旅程管理主任者は字の如く国内のみの添乗、総合旅程管理主任者は海外添乗も可能です。
総合/国内旅行業務取扱管理者は国家資格に対して、旅程管理主任者は認定資格と言われています。
まずは旅程管理主任者を取得し、その後、国内旅行業務取扱管理者を目指すのが一般的のようです。
旅程管理主任者の資格を取るまでの流れ
大手の派遣会社は研修日程が調節できない
私の場合ですが、まず大手の旅行派遣会社の説明会に参加しました。
そこで1時間ほど旅程管理主任者とはどんな仕事なのかのレクチャーを受けます。
その後、研修案内をされましたが、研修は4日間(9時から18時まで)で全て曜日が決まっていました。(頻度は1ヶ月に1度)
私は本業があるため休むことが出来ないと伝えたら、ではいつかできる時に来てください。
で終わりました。
諦めずに他の方法で研修が受けられないか探す
なんとか研修を受けることが出来ないかなとオンラインで探していると、e-ラーニングで研修が可能のため、好きな時に自宅で受けることができる他の派遣会社を見つけました。
更にありがたいのは前の派遣会社は対面のため研修費用が4万円でしたが、こちらは19800円と安くなり一石二鳥です。
早速、その派遣会社に連絡を取ったところ、履歴書をメールで送付し、そのまま面談となりました。
派遣会社で面談
2回目の派遣会社はマンションの一室で前回よりも小さい会社ではありましたが、女性の社長と直接面談することが出来ました。(コロナの影響で2つの事務所を閉鎖したそうです)
説明がとても分かりやすく、仕事をする上で大切なことを具体的に話してくれましたが人間的に信頼できる人だと直感し、社長には小さな会社ですがいいですか?と尋ねられましたが、むしろ、この人の元で働きたい!と思い登録をお願いしました。
研修はe-ラーニングで受講
研修は国内旅程管理主任者は16時間、総合旅程管理主任者は24時間の講座を受講した後、認定試験を受けます。
本業もあり、子供たちもいるので海外添乗は今は不可能のため、迷わず国内旅程管理者の資格を選びました。
のちに海外実務のみを受験して総合に切り替えることができるらしいです。
また、国内添乗を50回こなしてから海外添乗に進むので、まだまだ先の話ですね。
1週間の休みを利用して毎日数時間ずつ受講しました。
e-ラーニングでは紙テキストは支給されないのでオンライン上はみれるのですが1冊400ページはあるので、テスト対策で大事なところは全て大学ノートに書き留めて受講しました。
その度に動画を停止したので16時間では全く足りません。20時間は確保したほうがいいでしょう。
いざ試験へ
試験は派遣会社に出向き受験しました。
講座を受け始めて2週間後に試験です。試験日は自分で決められるのでありがたいです。
試験時間は50分、国内添乗業務と旅行業法・約款がそれぞれマークシートで30問くらいずつです。
総合で70点以上、各テスト60点以上で合格と伝えられました。
もし合格できなくてもまたすぐ受験できるよ、とかネットではかなり難易度が低い試験と言われていたので、なんとかなるだろうと、それなりには勉強しましたが、意外にも約款で分からない問題が続出で自分の中で6割くらいの感覚だったので、後悔の嵐で帰途につきました。
結果は日本添乗サービス協会から1週間後に届くとのこと。
試験結果
日本添乗サービス協会からは認定証だけが届き、結果は派遣会社に送ってあると記載されていたので聞いてみました。
結果は国内添乗業務86点、旅行業法・約款は61点でギリギリの合格でした(泣)
国内はいいとして、約款がここまで出来なかった理由は今なら分かります。
e-ラーニングの講師はとても分かりやすく、ここはテスト対策でしっかり読み込んでおいてください。と言ってくれるのですが、ここは実務対策でしっかり読み込んでおいてください、と2パターンあり、講師はテスト対策〜と言ってくれてるのに実務対策と思い込んで、読んでいなかったんだと思います。
対人研修と違い、時々ぽけ〜としていたのも原因でしょう。
合格したとはいえ、本当に危ないところでしたので、試験は簡単だと謳われていますが、もともと受験者は旅行業で働いている人たち、専門学校で履修した学生たち、それから、おそらく一度不合格でもすぐ再受験できるので、再受験して合格した人たちも合格率に入っていると思うので、しっかり勉強して試験に挑むことをオススメします。
難易度:本業を持ちながら合格できるのか
答えはYESです。
国内でしたら16時間の講座を受ける時間さえあれば合格できます。
もちろん受講するだけではなく試験対策も必要なのでプラスアルファの勉強も必要です。
私は講座以外には仕事の合間に少しノートを見るなどの対策で延時間は数時間ほどだったと思います。
試験に合格するだけでは資格は取れない
添乗員の資格は試験に合格で終わりではありません。
試験前後に実地研修1回、もしくは試験後3年以内に2回が必要です。
実地研修では実際のツアーを利用して添乗員について業務の流れを学びます。
私もまもなく実地研修に参加します。奈良へ日帰りバスツアーです。
今はツアーの日程を小さなノートに書き込み、流れを把握しようと予習をしているところです。
実地研修は最初の派遣会社では1万円と記載をされていました(研修費用4万円に含まれる)
私が登録した派遣会社は給料は出ないけどツアー代はこちらで負担しますので、と言われました。
派遣会社によって対応は全く違うので比較してみるといいと思いますが、時間が許されるのであれば直接面談まですると会社の雰囲気や担当者の人柄も分かり良いかと思います。
添乗員の具体的な仕事
説明会を受けるまでは添乗員は当日、添乗するのみだと思っていましたが違います。
まず、添乗する数日前に、添乗する旅行会社に行き打ち合わせがあります。
当日利用するバス会社やレストランに最終確認の電話をしたりします。
添乗が終わった1週間以内には旅行会社で精算をします。今は直接旅行会社に出向かなくてもタブレットでできるところもあるそうです。
英語を使った仕事をしたい人にオススメ
国内添乗では英語を使う機会は限られているとは思いますが海外添乗ではさまざまな場所で現地の人々とも英語を使うことになるかと思います。
最初の派遣会社では海外添乗はTOEIC550以上と言われました。
TOEICの勉強をされている方は強みとなるので、こんなことも出来るのだなと仕事の選択肢に入れてみてくださいね。
添乗員の給料・どんな年代が活躍しているの?
派遣会社によりますが、私が登録した会社は日帰りは時給1250円、宿泊の場合は日給14500円です。(2023年)、その他、食事、交通費、諸手当(打合せ、精算など)は別途支給です。
これが高いのか安いのかは仕事をしてみないと分かりませんが、現在の心境としては、時給は決して高くないけど、好きな時に仕事ができること(本業している人には融通効くのが時間給よりありがたい)、色々な場所に行けること(実際に旅行に行くより下調べで勉強が出来る)の魅力があります。
社長に、私は50代に差し掛かりましたが初めてでやっていけるのかを聞いてみたら、全く大丈夫!
現在の添乗員リーダーは60代で、70代の方もいるとのこと。
もし、年齢で悩んでいたら心配しなくてよさそうです。
まとめ
旅程管理主任者とは何か、どうやったらなれるのかをお伝えしました。
旅程管理主任者と字の如く、旅程を管理する人です。ツアーの出発から帰途までお客様を安全に楽しく旅をするお手伝いをしていきます。旅行の途中で渋滞や事故などハプニングが起きた際にも慌てず対応することが求められています。
旅が好きな人、人とコミュニケーションを取ること、海外添乗する人は英語が話せる人には向いている仕事ではないかと思います。
とはいえ、これは16時間の研修を受けて感じたこと。
実際にまだ添乗していないので、またこちらで報告できたらいいなと思います。
最後までお読み頂きありがとうございました。
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